子供の夜更かしは発達に悪い?睡眠不足による影響を解説
子供の成長に重要な要素となる睡眠。成長ホルモンが出る睡眠時間が少ないことで、どのような影響が出るのでしょうか。近年ではスマホやゲームの普及により、夜更かしの誘惑が多くなっています。また家庭の事情により、大人の生活時間に合わせて過ごす子供も増えてきています。
子供の発育を心配したり、夜更かしを改善する方法を模索したりと、睡眠に関する悩みは尽きません。この記事では、夜更かしによる影響や睡眠不足が改善する方法を解説していきます。
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子供の夜更かしによる悪影響とは?
子供の夜更かしによる身体への影響は以下の通りです。
- 肥満になりやすい
- 学習能力が低下する
- 情緒不安定になりやすい
それぞれ詳しく解説していきます。
肥満になりやすい
睡眠中は発育に必要な成長ホルモンが分泌されます。睡眠不足になると、食欲を抑制するホルモンの分泌が減少します。すると、基礎代謝が低下してエネルギーの消費量が落ちるため、太りやすくなってしまいます。成長ホルモンは体の機能を整える役割があるので、体の不調や免疫力の低下にも大きく関わってくるのです。
学習能力が低下する
睡眠不足は集中力の低下にもつながります。夜更かしによって脳の疲労が蓄積されると十分に活動できず、話を聞けなかったり記憶力が低下したりします。また、注意不足で落ち着きのない行動が増え、怪我もしやすくなるでしょう。小さな子供の場合、遊具での遊びも危険性が高まってしまいます。
情緒不安定になりやすい
精神の安定を保つには、心を落ち着かせる「セロトニン」と呼ばれる物質が影響しています。セロトニンは人間の基本的な生活に関する神経と、感情の働きに大きく関係する物質です。夜更かしをすることでセロトニンは減少し、キレやすく攻撃性が強くなります。睡眠は情緒の安定にも深く関わっているため、子供の成長期にはとても重要なのです。
子供の夜更かしを改善する方法
子供の夜更かしを改善するためには、以下の方法があります。
- 午前中に太陽を浴びる
- しっかりと食べて体を動かす
- 寝る前に光の刺激を減らす
それぞれ詳しく解説していきます。
午前中に太陽を浴びる
朝の光には、心の安定を保つセロトニンの活動を高める働きがあります。朝の光によって体内時計がリセットされるので、体の1日のリズムが整います。睡眠・体温・ホルモン分泌などのリズムが安定すると、セロトニンを活発にさせる効果も高まります。
また早起きをすることで、15時間前後に「メラトニン」というホルモンの分泌が盛んになるので、夜になるとしっかり眠気が襲ってきます。適度な時間に眠くなり情緒も安定するため、早起きをして太陽の光を浴びることは、メリットが大きいと言えるでしょう。
しっかりと食べて体を動かす
早起きの習慣とともに、朝食もしっかり摂るようにしましょう。朝ごはんを食べることで脳の働きが活発になり、体の調子も整います。毎日の食事のリズムをつけることは、質の良い睡眠にもつながります。食事で体力をつけたら、日中は体を動かすようにしましょう。夜更かし解消には適度な疲労も必要です。
寝る前に光の刺激を減らす
睡眠を誘導する夜の時間帯には、強い光を避けるようにしましょう。特にスマホなどの光は脳を活発にさせ、体内時計を狂わしてしまいます。制限させることは難しいかもしれませんが、寝る直前の使用を控えることも、改善していく方法の一つです。夜更かしを防ぐためには眠りやすい環境設定にすることが大切です。
生活を見直して子供の夜更かしを防ぐ
子供の夜更かしを改善するためには、生活のリズムを整えることが重要です。「寝る子は育つ」という言葉の通り、子供の成長期に必要なホルモンは、睡眠中に分泌されています。家庭によって理由はさまざまですが、体の調子や心の安定を保つためにも生活を見直し、できるところから改善していきましょう。