アトピーの子供におすすめの食べ物は?食べて良いもの悪いものをご紹介
アトピー性皮膚炎による肌の悩みは、痒みや乾燥などの症状です。アトピーの症状が少しでも和らぐよう、様々な方法を試している方も多いのではないのでしょうか。特に子供のアトピーには、少しでも良い対策をしてあげたいですよね。子供の健やかな成長には「食事による栄養バランス」が欠かせません。健康な肌を目指すためにも、普段の食生活を見直すことをおすすめします。
アトピーの治療には根気よく付き合っていく必要があります。長期的な視点で、少しずつアトピーの症状が和らいでいけるよう、バランスの良い食事を取り入れてみませんか?この記事では、アトピーの子供が食べていいもの、悪いものをそれぞれ詳しく解説していきます。
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アトピー性皮膚炎と食べ物の関係
アトピー性皮膚炎は、食物アレルギーだけが主因で起こるわけではありません。バリア機能が低下した皮膚に、様々な要因が重なってアレルギー反応を起こし、症状があらわれます。皮膚のバリア機能を損なう悪化因子には、「卵・牛乳・小麦」などの食べ物も含まれています。
また小さな子供の場合、アトピー性皮膚炎と食物アレルギーを併発することがあります。食物アレルギーの原因物質としても「卵・牛乳・小麦」が多く、アトピーの症状が悪化してしまうこともあるため、注意が必要です。アトピーが悪化する原因は人によって様々ですが、食べ物と皮膚の関係を調べてみることも、症状を和らげる方法の一つと言えます。
子供のアトピーにはどんな食べ物がおすすめ?
特定の食べ物を摂取することで、アトピーが改善することはありません。しかし、栄養バランスが良い食事は、子供の健康な体づくりにつながります。皮膚の悪化を防ぎ、健康な状態の肌を目指すために、「積極的に摂りたい食べ物」と「避けた方が良い食べ物」をそれぞれご紹介します。
積極的に摂りたい食べ物
まず食事の基本として、バランスよく食べることが大切です。その中でも、乳酸菌を積極的に取り入れることで、アトピーの症状が緩和したという研究結果がこれまでも多数報告されています。
株式会社ヤクルト本社(社長 根岸 孝成)では、アトピー性皮膚炎患者を対象 に、乳酸菌「ラクトバチルス プランタルム YIT 0132」(以下、乳酸菌 LP0132)を 含む発酵果汁飲料(以下、乳酸菌発酵果汁飲料)の飲用試験を実施した結果、アトピー性皮膚炎症状を改善する効果が確認されました。
乳酸菌は花粉症など、アレルギー疾患による症状の緩和にも効果的です。腸内環境を良好に保つことで免疫力がアップし、アレルギーの抑制になる可能性が高いと考えられています。アトピーに乳酸菌が有効とされる理由は、体質が深く関係するアレルギーの発症メカニズムに共通する部分があるためです。
腸内環境を良くするためには、発酵食品であるヨーグルトや味噌、納豆もおすすめです。オリゴ糖や食物繊維を摂取することで、便通も良くなります。善玉菌を増やすために乳酸菌を取り入れ、腸を元気な状態に保ちましょう。
避けた方が良い食べ物
子供の場合、食物アレルギーがアトピーの発症に関与している可能性があります。食物アレルゲンの原因になる食品として、「卵・牛乳・小麦」が全体の9割を占めており、特に乳幼児期は注意が必要です。毎日の食事の記録をつけ、肌の状態を観察しながら、悪化しやすい原因を調べてみましょう。
また甘いものや脂っこいものなど、偏った食事ばかりでは栄養のバランスが悪く、免疫力も低下します。子供が好む食べ物には要注意ですが、工夫次第では健康的に美味しく食べることができます。ビタミンが豊富な果物の甘味を取り入れたり、グルテンフリーにしてみたり、無理なく続けられる方法を取り入れることがおすすめです。
子供のアトピーには適切な対応が必要
子供のアトピーは薬物療法や日々のケアなど、長期的な治療が必要です。その中の一つとして、体の資本となる食事内容を見直すことも大切です。アトピーの症状には個人差があるため、まずは栄養バランスを整え、体質に合った食事を心がけましょう。食事の記録だけを参考にして食品をむやみに除去し、栄養バランスが悪くなるのは逆効果です。自己判断はせず、必ず医師に相談をしましょう。