米粉の離乳食はいつから始められる?調理のポイントや注意点も解説
米を砕いて作られた米粉は、おかゆや蒸しパン、料理のとろみ付けなど様々な使い方ができるため、離乳食におすすめの食材です。本記事では米粉の離乳食を始められる時期や、調理の際のポイントを解説します。
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米粉の離乳食はいつから始められる?
米粉を使った離乳食を始められる時期や注意点を解説します。
うるち米の米粉は初期からOK!もち米のものは避けるべき
米粉の原料となる米は「うるち米」「もち米」の2種類です。このうち、離乳食の初期から使えるのはうるち米から作られた米粉で、上新粉やかるかん粉が挙げられます。一方、もち米は強い粘り気があり、のどに詰まる恐れがあるので離乳食には向きません。離乳食に米粉を使う際は、白玉粉や求肥粉などのもち米から作られた米粉は避けて、必ずうるち米100%のものを選びましょう。
米粉を離乳食に使うメリット
米粉を離乳食に使うメリットとして、グルテンフリーであることが挙げられます。グルテンとは小麦粉など麦製品に多く含まれる成分で、食物アレルギーを引き起こす恐れがあります。また、グルテンへの耐性を持たない人も多く、不耐性の人が摂取すると様々な不調を引き起こす恐れもあるので注意が必要です。
米粉はグルテンを含まず、小麦粉の代わりとして使うことができるので、小麦アレルギーであったりグルテンの耐性がなかったりする人でも安心して食べられます。また、小麦粉より必須アミノ酸やビタミンB1、ビタミンEを多く含んでいること、消化が早く胃に負担をかけにくいことも離乳食におすすめの理由です。
米粉の目安量・与え方
米粉を離乳食として与える際、量は以下の表を目安に決めましょう。
時期 | 1回に与える量 | 調理例 |
初期(5~6ヶ月頃) | 約2.5g | 10倍粥 |
中期(7~8ヶ月頃) | 約10~15g | 料理のとろみ付け |
後期(9~11ヶ月頃) | 約20~30g | 蒸しパン |
完了期(1歳~1歳6か月頃) | 約30~35g | おやき |
米粉はそのまま与えるのではなく、10倍粥など料理にしてから与えます。また、初めて与える際はその食材の味をしっかりと覚えて味覚の幅を広げるために単品で与えるのがおすすめです。
米粉を使った離乳食の調理のポイント
米粉を離乳食作りに使う際の調理ポイントを解説します。
初期はおかゆ・とろみ付けにつかう
米粉は水を加えて加熱すれば、裏ごしなしで簡単にお粥を作ることができます。また、米粉を溶かした水を加熱するととろみがつくので、離乳食のとろみ付けに最適です。
とろみは食べ物を飲み込みやすくして、のどに詰まらせるリスクを下げるので離乳食に欠かせません。とろみ付けに使う代表的な食材には片栗粉が挙げられますが、片栗粉のとろみは冷めたり冷凍したりすると弱くなってしまいます。そのため、離乳食を冷凍する際は米粉でとろみ付けをすると良いでしょう。
完了期ごろは小麦粉の代わりに使う
離乳食の完了期はパンやおやきなど色々な食べ物が食べられるようになります。米粉は小麦粉の代わりとして様々な料理に使える上、先述したようにグルテンフリーで栄養も豊富であるため、積極的に使っていきたい食材です。
米粉を与える際の注意点
米粉を使った離乳食を与える際の注意点について解説します。
食物アレルギーに注意する
米粉はまれにですが、食物アレルギーを発症する場合があります。初めて米粉を使った離乳食を与える際は、少量を様子を見ながら食べさせるようにしましょう。また、万が一アレルギーが起きた場合にすぐに治療を受けられるように、周囲の医療機関を調べておき、開院している時間帯に与えるようにしましょう。
米粉を使った離乳食は初期から始められる!
米粉を使った離乳食は、生後5~6ヶ月頃の初期から食べさせられます。離乳食に米粉を使う場合、もち米のものは粘りが強くのどに詰まる恐れがあるので、必ずうるち米のみで作られたものを使用しましょう。