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米粉と小麦粉の違いとは?特徴や米粉の使い方のコツを紹介

米粉・小麦粉のイメージ

小麦粉はパンやケーキなどを作る際に欠かせないものですが、最近は小麦粉の代わりに米粉を使用した商品やスイーツが多く登場してきています。米粉を使った場合、小麦粉とはどのような違いがあるのでしょうか。本記事では米粉と小麦粉の違いや、米粉の特徴をご紹介します。

この記事を読むための時間:3分

米粉とは?

米粉とは、うるち米やもち米を細かく砕いて作られた粉のことで、古くから主に和菓子の材料として使われてきました。米粉は原料や粒子の細かさによって種類が異なり、主な種類として以下が挙げられます。

使用原料うるち米もち米
米粉の種類(粒子の細かい順に)上用粉、上新粉、新粉白玉粉、もち粉

米粉は粒が大きく、これまではパンやスイーツ作りには向かないとされてきました。しかし、近年では製粉技術が上がり、さらに細かい粉を作れるようになったことでパン、洋菓子、麺など様々な料理に使えるようになったのです。

小麦粉とは?

小麦粉は小麦を挽いて作ったものを指します。小麦粉には主に以下の種類があり、含まれるグルテンの質と量によって区別されます。

粉の種類特徴
強力粉もっともグルテンの量が多く、粒も粗いことが特徴。強い粘弾性があるため、パンやピザ生地、中華麺に使われる
中力粉グルテンの含有量、粒度共に強力粉と薄力粉の中間程度。うどんに使われることが多い
薄力粉粘弾性が弱くやわらかいため、天ぷらやケーキ、スイーツ作りに向いている

米粉と小麦粉の違い

米粉と小麦粉の異なる点は主に以下の4つが挙げられます。

  • グルテンの有無
  • 油の吸収率
  • アミノ酸の含有量
  • 食感

グルテンの有無

米粉と小麦粉の最大の違いはグルテンの有無にあります。小麦粉にはグルテンが含まれますが、米粉には含まれません。

グルテンとは小麦粉に水を加えてこねるとできる成分のことで、食品に粘り気と弾力を与えます。グルテンは食品の食感を生み出す重要な役割がある一方、耐性のない人が摂取すると頭痛や倦怠感、肌荒れなどの不調が引き起こされる場合があります。

また、腸に穴があいて腸内細菌が体内に漏れだしてしまう「リーキーガット」を引き起こす原因にもなります。リーキーガットが起こると、肥満や糖尿病、肝臓病やうつ病などを発症する恐れがあるため、グルテンの摂り過ぎには注意が必要なのです。

油の吸収率

米粉は小麦粉と比べると油の吸収率が低いです。そのため、揚げ物の衣に使った場合は米粉の方がヘルシーに仕上がります。また、余分な油を吸わないことで、時間が経っても衣がべちゃべちゃになりにくいメリットがあります。

必須アミノ酸の含有量

米粉と小麦粉の栄養分を比べると、カロリーやタンパク質の量に大きな違いはありません。しかし、必須アミノ酸の含有量は大きく異なります。食品に含まれる必須アミノ酸のバランスを数値で示した「アミノ酸スコア」は、小麦粉が38~44であるのに対し米粉は65であり、米粉の方が多くのアミノ酸を含んでいることが分かります。

また、米粉にはビタミンB1やビタミンEなどの栄養素が含まれているため、栄養価の面では小麦粉より優れていると言えるでしょう。

食感

米粉と小麦粉の違いの中でも分かりやすいのが食感です。米粉はもっちりと仕上がり、小麦粉はふんわりとした食感になります。しっとりしたパンやケーキが好みの人は米粉で作られたものがおすすめです。

米粉と小麦粉の違いを知り毎日の食事に活かそう

米粉と小麦粉の違いは「グルテンの有無」「油の吸収率」「必須アミノ酸の含有量」「食感」の4つです。米粉にはアレルギーやリーキーガットの原因にもなるグルテンが含まれていないため、小麦アレルギーの人やグルテンへの耐性がない人でも安心して食べられます。

しかし、小麦粉を全く摂らないでいると栄養バランスが崩れて体調不良の原因になる恐れがあります。米粉と小麦粉の特徴や違いを理解して日々の食事に上手に取り入れるようにしましょう。

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