子供が偏食になる原因とは?改善するための方法も解説!
子供が偏食気味で、家庭での食事に悩む方も多いのではないでしょうか。「好きなものしか食べない」「嫌いな野菜は絶対に口にしない」など、偏食が続くと栄養バランスが崩れ、成長期の体への影響も心配です。無理に食べさせようとすると、かえってひどくなるケースもあります。この記事では、偏食による身体への影響と、原因や対策も詳しく解説していきます。
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子供の偏食にはどんな影響がある?
子供の偏食が激しいと、発育に必要な栄養素が足りなくなり、身長や体重に影響します。成長に必要な分のエネルギーと栄養素が不足すると、便秘になりやすくお腹も空きません。空腹が続くと、さらに偏食を助長してしまう悪循環になってしまいます。また、お菓子や高カロリー食品の過剰摂取により、小児肥満や生活習慣病の恐れも出てきます。
子供の偏食は体への影響が大きいですが、心の発達にも関わる場合があります。食事の時間を心地よく過ごせるように、偏食の原因を考え、少しずつ対策していきましょう。
子供の偏食の原因
子供が偏食になる原因には、大きく以下の3つがあります。
- 味覚・触覚が敏感である
- 噛む力が弱い
- 心理的な要因がある
それぞれ詳しく解説していきます。
味覚・触覚が敏感である
子供の味覚は大人より何倍も鋭いです。特に苦みや酸味に敏感で、一度食べると苦手意識を持つようになります。子供は歯や舌ざわりにも敏感なため、食材によっては不快感を感じやすく、偏食につながってしまいます。
噛む力が弱い
子供は噛む力が弱いため、嚙み切れないものや食べにくいものに苦手意識を持ってしまいます。そのため、安心して食べられる特定のものだけを好むようになります。子供は口腔機能が未発達であり、美味しいと感じる範囲が狭いことも偏食になりやすい理由の一つです。
心理的な要因がある
口の感覚が敏感なだけでなく、心理的な原因で偏食になる場合もあります。食べ慣れないものへの警戒心や、食べることへのプレッシャーで、安心して食事ができないこともあるでしょう。食への意欲が薄れてしまう原因を見極め、適切に対応することが必要です。
偏食のある子供への対応策
偏食のある子供への対応策には以下の3つがあります。
- 食材や味付けを見直す
- 食べやすいように工夫する
- 食べることの楽しさを伝える
それぞれ詳しく解説していきます。
食材や味付けを見直す
苦みの強い野菜は加熱時間を長くして、カレー粉やケチャップなど好みの味付けをするのがおすすめです。苦手意識の強いものは、好きな食材と組み合わせて味を和らげるなど、少量から取り入れてみましょう。「味が嫌い」「食感が嫌い」「皮が食べづらい」など、理由に合わせて苦手な部分を取り除いたり、最小限に抑えたりすることがポイントです。
食べやすいように工夫する
食べにくいものは、細かく刻んだりやわらかくしたり、調理法を工夫してみましょう。食べやすいパンやホットケーキの中に入れることで、意識せず食べられる場合があります。
また、菓子パンや甘いものばかり食べる子供の場合、栄養のバランスが気になります。栄養面を考えて小麦粉を米粉に変えてみたり、手作りおやつで甘さを抑えてみたり、少しの工夫で安心できる食事へと変化します。親子で一緒に簡単なクッキングをしながら食材に触れることも、食べる意欲につながりやすいでしょう。
食べることの楽しさを伝える
子供の偏食を改善するためには、食事の時間を苦痛にさせないことです。食べるプレッシャーがストレスとなり、余計に偏食が進むケースがあります。苦手なものを克服するより、食べられるものを増やせるように、子供のペースに合わせて食事を楽しむことが大切です。食材に触れる、口に入れてみるなど、飲み込まなくても大きな進歩として一つ一つ褒めることを心がけましょう。
まとめ
子供の偏食の原因はさまざまで、改善するためには根気よく対応していく必要があります。調理を工夫したり励ましたりしても、うまくいかないことが多いかもしれません。すぐに食べられなくても、美味しく食べている大人の様子を見て、だんだん興味を持つようになっていくこともあります。できるだけ前向きな気持ちで、食べる楽しさを伝えていきましょう。